無責任な国民のツケを国が尻拭い

国は飼い主が都合で飼えなくなり、行政が引き取った犬や猫の新たな飼い主探しを進めるため、全国的な施設整備事業に乗り出すとの方針を打ち出した。
現在税金で賄われている、全国の殺処分を2017年までに半分の17万匹にし、新しい飼い主探しの目標転換をする方針を明らかにした。

以前動物たちに関わる税の投入は、畜犬登録などで得られた税（特別会計）であった為、
財源は少なからず確保出来ていたものの、現在その税収入は一般会計に組み込まれている。
一般庶民の中には（特に動物が嫌いと言っている人たち）、税金が動物関係の使われている事に
嫌悪感を示す人がいるが、動物を愛する人たちにしてみれば、
自分たちが動物の為に納めた税金が、心無い人間の為に使われるのを遺憾に思う人もいる。
お互い様だと言う気持ちが見受けられないのは、非常に残念な事です。

実際問題、人の手によって捨てられたり、虐待を受けている動物たちの保護先は行政ではなく、
個人のボランティアだったりする訳で、動物関連のボランティア団体は任意団体である場合が殆どです。
しかも殆ど援助もなく孤軍奮闘状態であるのが現状で、行政などの協力も何もありません。
日本における動物の取扱は、正直な話し発展途上国並である状況です。

国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る
マハトマ・ガンジー （1869-1948）

動物福祉の後進国である日本は、現状道徳的にも国の偉大さも持ち合わせていない現状です。
命に対して無頓着で、己の利益と欲求の為なら人をも簡単に殺めてしまえるのが、
今の日本の姿であり、人の命さえ軽視する傾向が、世代を超えてはびこっています。
子供手本となるべき大人が、平気でルールを守らないのは日常茶飯事とも言えるでしょう。
「モンスター」と呼ばれる自己中クレイマーもまた、問題を大きくする存在であると感じます。

それでも懸命に私財を持ち出し、命と向き合い活動されている方は存在します。
日本ではある意味、動物問題に関わらず、何事にも献身的に頑張っている人に対して非常に無情な国です。
これは国の行政がではなく、一部の社会がそういう傾向にある為ではないでしょうか？

経済面は何とでもついて来ます。しかし内面の成長は、自ら学ばなくては成長しません。
自分を愛するように、自分以外の命をも尊び慈しむ事が出来る心を育てる所から始めなければ、殺伐とした社会はどこまでも続き、発展は見られなくなることでしょう。

犬猫の飼い主探し、環境省が全国に９０施設…殺処分を半減へ
2008年9月12日14時56分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080912-OYT1T00469.htm

環境省は来年度から、飼い主が都合で飼えなくなり行政が引き取った犬や猫の新たな飼い主探しを進めるため、全国的な施設整備事業に乗り出す。

毎年３０万匹を超える犬猫が殺処分されている現状を改善するのがねらいで、収容スペースの拡充や環境整備のほか、飼育希望者との交流の場づくりなどにも補助する方針だ。

新たな飼い主を探すには、予防接種や病気の有無などを確認する必要があるが、これまでの施設は多数の動物の収容を想定していないため狭く環境が悪かったり、老朽化していたりして機能が果たしきれない場合が多かった。これまでもワクチン接種やエサ代などを補助してきたが、抜本対策にはハード面の整備が欠かせないと判断。都道府県や政令市に年間約１０か所、２０１７年までに９０か所を整備し、９年間で殺処分数の半減をめざす。

環境省は、犬猫の不妊手術や飼い主を確認するための体内埋め込み式のマイクロチップ導入など複数の施策を組み合わせ、目標を達成したい考えだ。全国の自治体などで引き取られた犬猫の数は、２００６年度の調査で年間約３７万匹。うち９１％にあたる３４万匹が殺処分され、新たな飼い主が見つかるのは約３万匹にすぎない。

ペット処分場の実体１


ペット処分場の実体２

▼参考リンク
「日本にアニマルポリスを誕生させよう！！」
http://www.animalpolice.net/
環境省・収容動物データ検索サイト
http://www.jawn.jp/

タグ：犬猫の飼い主探し 環境省 殺処分 犬 猫

コメント 1

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しもむ様

こんばんわ♪　nice！ありがとうございます。
by みかんママ (2008-10-18 22:49)